『 SPACE BATTLESHIP ヤマト 』 (2010)
監 督 : 山崎貴 キャスト : 木村拓哉、黒木メイサ、柳葉敏郎、緒形直人、堤真一、高島礼子、 西田敏行、池内博之、橋爪功、マイコ、波岡一喜、矢柴俊博、 三浦貴大、 斎藤工、山崎努 今なお国民的人気を誇る「宇宙戦艦ヤマト」がついに実写化。『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴を監督、古代進役に木村拓哉、森雪役に黒木メイサらが出演。イスカンダルを目指して旅立つ戦艦ヤマトの戦いを描くSF大作。 「必ず、生きて還る」 西暦2199年。謎の敵・ガミラスの侵攻によって、人類は存亡の危機にあった。人類の大半が死滅したある日、惑星イスカンダルからの通信カプセルが地球へ落下してきた。そこにあるという放射能浄化装置を求め、人類の希望を乗せた宇宙戦艦ヤマトが旅立つ。
Good!
・ 最後まで飽きる事なく、手に汗握って観れました。「宇宙戦艦ヤマト」の実写化は、まさにヤマトの旅に匹敵する苦労とプレッシャーの連続だったことでしょう。それを成し遂げた監督とスタッフ、出演者のみなさんに敬意を表します。
・ 「キムタクらしさ」と「ヤマトらしさ」がよく表現されていたのではないだろうか。今の子供やアニメを知らない人でも、十分に共感することができるだろう。
・ アニメ版に比べると雑な点も多い。でも、干上がった海底から「宇宙戦艦ヤマト」が土煙を上げて発進する場面、沖田艦長の「地球か。何もかもが懐かしい」という名台詞だけで満足。
・ いい歳した大人にもかかわらず、恥ずかしながら涙が止まりませんでした。何たって、あの「ヤマト」が再び地球のために戦うのですから! ヤマト世代の人たちは、仕事を休んででも劇場で観るべきです。
・ アニメの良い要素を抽出し、突っ込みどころを修復して、現代の感覚に併せて実写化すると必ずこうなると思います。日本のSFもここまで来たか。
・ キャラの雰囲気はよく出ていたと思います。「彼らが実際いたらこうだよな」と感じられる、巧い配役でした。「アニメの忠実な再現しか受け入れない!」という人でない限り、一定の評価はできると思います。
・ 純粋に「良い映画を観た」と思えました。下手なハリウッドリメイクの餌食にならず本当に良かった。現代の解釈を上手く調合し、オリジナルの世界観を壊す事なく様々な本編のエピソードを絶妙に足し引きした出来栄えは、本当に素晴らしいと思う。
・ 「森雪」を演じた黒木メイサが素晴らしかった。必ずしも彼女の演技力が高いとは思わないし、原作を知らないので「森雪」というキャラクターに合致していたのかも分からない。 ただ、そんなことを超越して映画の「森雪」は魅力的で、作中の「古代進」と同様に彼女に恋し、守りたいと思えた。
・ 何と言っても脚本が秀逸。沖田艦長を憎む古代や、古代に幻滅していた森雪が、互いに相手を知っていき理解していく心情の変化が見事に描かれていた。
・ 島の地味っぷりは原作通りの的確な配役。現代版の雪も強い女性像で違和感なし。ガミラスが人間の形をしていないことにホッとした。原作ファンから観ても、十分過ぎる高揚感がありました。監督の心意気を感じましたね。
No good
・ ファーストシーンでのCGでいきなりガックリ。演技力のある役者さんがたくさん出ているにもかかわらず、学芸会のように見えた。観客を置き去りにしてストーリーだけがどんどん進み、勝手に終わってしまった……今年一番のワースト映画です。
・ 太陽系を出たあたりから尻すぼみになり、徐々につまらなくなっていく。恋愛場面は冗長、特に大規模な戦闘場面があるわけでなし、盛り上がりに欠けたままイスカンダルに到着。脚本が悪いとは言わないが、もっと練り込んで欲しかった。
・ いま見てもドキドキさせられる30年前のアニメを、最新の技術を駆使してここまで退屈に見せるのだから、ある意味すごい。
・ アニメではデスラーも自分の星のために戦っていたのに、ただの機械みたいにされちゃいました…。ヤマトとは人間愛を描いたドラマだったはず。思い入れがある人は受け入れられないだろうし、知らない人には話が難しかったのでは。
・ 元々「ヤマト」なんてこんなもん。こんなモンに熱狂してたんですよ。原作を冒涜してるという声もありますが、そもそも当時からみんな内容にツッコミ入れながら観てましたよ?
・ 往復29万6千光年という長旅のスケール感が全くなかった事が大きく不満。時間経過がほとんど描かれず、「もうイスカンダル?」「え、もう地球?」といった呆気なさだった。「宇宙戦艦ヤマト:はじめてのおつかい編」という感じ。
・ 戦闘が短くしょぼい。古代と森の関係も超スピード。男同士の友情を結ぶ描写も低レベルな居酒屋談笑ばかり……こういう部分こそ戦闘時に演出するべきでは?
・ 古代進ではなく、やっぱりキムタクだった。ヤマトの一大事って時に、黒木メイサとの唐突なラブシーン。あんな非常時にそんな気になれるものだろうか。出だしはカッコいい女戦士だった「森雪」が、後半はただの女になっちゃった。
・ 「宇宙戦艦ヤマト」の特徴であり魅力である二大武器・「波動砲」と「ワープ」の扱いがあまりにぞんざい。人類の切り札であり、世界をも歪ませてしまう凶器にもなり得るはずの重みが全くない。溜めも余韻もないので、印籠を 8:05に出しちゃった水戸黄門という感じ。
・ 徹底的にオリジナル通りやるか、いっそ設定だけ借りて別の話をするならまだいいのです。象徴的なエピソードやシーンだけ切り取って、勝手に作ったお粗末なストーリーにはめこんだら、そりゃファンは怒ります。美味しいトコ取りしようとして大失敗してるんですから。
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