『 ダ・ヴィンチ・コード 』 (2006)
監 督 : ロン・ハワード キャスト : トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ、 アルフレッド・モリーナ、ポール・ベタニー、ユルゲン・プロフノウ、 ジャン=ピエール・マリエール、ジャ=イヴ・ベルトルート ダン・ブラウンの大ベストセラー小説を『ビューティフル・マインド 』のロン・ハワード監督が映画化したサスペンス。『天使と悪魔』『グリーンマイル』のトム・ハンクス、『アメリ』のオドレイ・トトゥ 、『レオン』のジャン・レノらが出演。 ルーブル美術館で起きた館長殺害事件。その調査を依頼されたラングドン教授(ハンクス)は、暗号解読官ソフィー(トト ゥ)と共に死体の暗号を解読してゆく内に、やがてキリスト教最大の禁忌に辿り着いてしまう。
Good!
・ イエス・キリストを神とするか、ただの人間とするか? 日本人にはあまりピンとこないかもしれませんが、そのために殺人も辞さない宗教の怖さを思い知りました。キリストの歴史に興味を持ちました。
・ 引き込まれました! 鑑賞後に書店へ駆け込み、関連書を購入してしまうほど。キリスト関連に詳しいほど楽しめそうなので、知識を深めてもう一度観ようと思います。
・ 「キリスト教とは、権力者が人民を支配するために作った宗教である」という、キリスト教の闇に迫った映画。欧米では無神論者と言うと引かれるくらい宗教が根付いているので、この映画が話題になるのも頷ける。
・ 多少詰め込みすぎの感はあるが、あの重厚な原作を二時間半で表現せねばならなかったことを考えるとよく頑張ったと思う。宗教的な難しい話を分かりやすく説明してくれているのがよかった。
・ 非常に良質なサスペンスロマン。キリスト教文化圏の人たちが感じるだろうロマンを、信者でない人にも疑似体験させてくれる。寺院やルーブルの映像は圧巻!
・ どんどん謎に迫っていくトレジャーハンター的ワクワク感がたまらない。詩的な文章が現実と符合していく言葉遊びの部分も面白く、重厚な推理物を観たという感じ。
・ おすぎさんは「何なのこのつまらない映画!」とこき下ろされておりましたが、意外に楽しめました。原作を読んだ人には物足りないかもしれませんが、端折る個所は適切だし、キャラクター造形も上手い。
・ 歴史や宗教が好きな自分としては、最高に刺激的な映画だった。壮大なフィクションの中に「歴史の脆弱性」が織り交ぜられており、かなり興味深い作品になっている。
・ どういう結末に持っていくのか心配しましたが、ラストに素直に驚きました。もしルーブル美術館に行ったら、「そういう目」で見てしまいそうです。
・ 長い原作の枝葉末節を大胆に切り落とし、万人向けの謎解きサスペンスに仕上げた試みは成功している。過大な期待さえしなければ、緩急巧みな展開と豪華キャストの競演で十分楽しめるはず。
No good
・ 今まで観た中で最も退屈な映画だった。大きな鍵を握っていると思われたモナリザも、特にそんなこともなく肩透かし。あれだけ話題になっていたのに、まさかこんなに駄作とは。
・ ジャンルはサスペンスだと思うのだが、ハラハラした展開はなくただ歴史に隠された秘密を紐解いていくだけというもの。それを主人公たちがいとも簡単にやっていくので、観客はただ振り回されるだけになる。
・ わざわざ大金かけて映画化する必要がない。せっかく映像にしておきながら、謎のほとんどを登場人物に喋らせて終わりなんて芸がなさすぎます。ロン・ハワード監督がこんな雑な仕事をするなんて、ショックです。
・ 瀕死のはずの美術館長が、血で暗号を残し、額縁の裏側に鍵を隠し、服を脱ぎ捨て、自分の体に六芒星を描いて息絶える。無理のあり過ぎる展開に一気に萎えてしまった。
・ 序盤はサスペンス色が強く期待が持てたのですが、中盤以降は話がややこしく置いてきぼりを食らってしまいました。そのくせ、オチだけは途中で分かってしまうという……。
・ 原作を読んだ身としては、登場人物の心情や関係をもっと掘り下げてほしかった。ソニエールの扱いが地味過ぎる。ソフィーとラングドンの関係も浅い。リーティービングの狡猾さも表現できていない。等々、納得のいかない部分が多かった。
・ 正直、娯楽として観る映画ではない。本当に興味がある人でないと苦痛だろうし、時間とお金がもったいないと思う。
・ キリスト教徒じゃない日本人には、秘密結社の行動原理に理解も共感もできないと思う。まぁ欧米人なんて、キリスト教にとって不都合な人間を悪魔と称して次々に火あぶりにしてきた人種だから……。
・ 催眠効果のある冗長で面白味のない展開。完全に眠りに落ちるところを見計らうように、巧みに差し挟まれる銃撃やカーチェイス。そんな部分だけ無駄に絶妙だった。
・ キリスト教の知識が必要だとか、原作を読んでないと意味不明だとか、そういう問題以前にこの映画は作品として成立していない。ウィットもユーモアも無くダラダラと続くセリフ、感情移入の困難な個性のない人物たち。失笑ものの映画。
Blu-ray DVD 書籍 書籍
【関連作品】 『天使と悪魔』 (ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演) 『フロスト×ニクソン』 (ロン・ハワード監督) 『ビューティフル・マインド』 (ロン・ハワード監督) 『グリンチ』 (ロン・ハワード監督) 『アポロ13』 (ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演) 『遥かなる大地へ』 (ロン・ハワード監督) 『バックドラフト』 (ロン・ハワード監督) 『バックマン家の人々』 (ロン・ハワード監督) 『ウィロー』 (ロン・ハワード監督) 『ガン・ホー 突撃!ニッポン株式会社』 (ロン・ハワード監督) 『コクーン』 (ロン・ハワード監督) 『スプラッシュ』 (ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演) 『アメリカン・グラフィティ』 (ロン・ハワード{ロニー・ハワード}出演) 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 (トム・ハンクス出演) 『グリーンマイル』 (トム・ハンクス主演) 『プライベート・ライアン』 (トム・ハンクス主演) 『ユー・ガット・メール』 (トム・ハンクス主演) 『すべてをあなたに』 (トム・ハンクス監督主演) 『フォレスト・ガンプ/一期一会』 (トム・ハンクス主演) 『フィラデルフィア』 (トム・ハンクス主演) 『めぐり逢えたら』 (トム・ハンクス主演) 『プリティ・リーグ』 (トム・ハンクス出演) 『メイフィールドの怪人たち』 (トム・ハンクス主演) 『ビッグ』 (トム・ハンクス主演) 『マネー・ピット』 (トム・ハンクス主演) 『ココ・アヴァン・シャネル』 (オドレイ・トトゥ主演) 『アメリ』 (オドレイ・トトゥ主演) 『ロード・オブ・ザ・リング』 (イアン・マッケラン出演) 『X-メン』 (イアン・マッケラン出演) 『ラスト・アクション・ヒーロー』 (イアン・マッケラン出演) 『ザ・キープ』 (イアン・マッケラン、ユルゲン・プロフノウ出演) 『ホテル・ルワンダ』 (ジャン・レノ出演) 『クリムゾン・リバー』 (ジャン・レノ主演) 『GODZILLA』 (ジャン・レノ出演) 『RONIN』 (ジャン・レノ出演) 『ミッション:インポッシブル』 (ジャン・レノ出演) 『レオン』 (ジャン・レノ主演) 『ニキータ』 (ジャン・レノ出演) 『グラン・ブルー』 (ジャン・レノ出演) 『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 』 (アルフレッド・モリ ーナ出演) 『17歳の肖像 』 (アルフレッド・モリーナ出演) 『スパイダーマン2』 (アルフレッド・モリーナ出演) 『“アイデンティティー”』 (アルフレッド・モリーナ出演) 『死ぬまでにしたい10のこと』 (アルフレッド・モリーナ出演) 『マグノリア』 (アルフレッド・モリーナ出演) 『マーヴェリック』 (アルフレッド・モリーナ出演) 『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』 (アルフレッド・モリーナ出演) 『ドッグヴィル』 (ポール・ベタニー出演) 『リプレイスメント・キラー』 (ユルゲン・プロフノウ出演) 『エアフォース・ワン』 (ユルゲン・プロフノウ出演) 『イングリッシュ・ペイシェント』 (ユルゲン・プロフノウ出演) 『ジャッジ・ドレッド』 (ユルゲン・プロフノウ出演) 『ビバリーヒルズ・コップ2』 (ユルゲン・プロフノウ出演) 『U・ボート』 (ユルゲン・プロフノウ主演)
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画