『 キック・アス 』 (2010)
監 督 : マシュー・ヴォーン キャスト : アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ=プラッセ、 クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ、マーク・ストロング、 マイケル・リスポリ、ヤンシー・バトラー、ジェイソン・フレミング、 エリザベス・マクガヴァン、リンジー・フォンセカ マーク・ミラーとジョン・ロミータ・Jrによる同名コミックを、マシュー・ヴォーンが監督、ブラッド・ピットをプロデューサーに据え映画化。ヒーローに憧れる平凡な高校生が、スーパーヒーローになろうと奮闘する姿を描く。過激なバイオレンス描写の中にも少年の成長物語という普遍的な要素を織り交ぜた快作。 デイヴ・リゼウスキ(ジョンソン)は本物のヒーローになろうと思い、ネットで買ったスーツを着て自警活動を開始する。 しかし、何のパワーも持たない彼はあっさり病院送りとなる。そのときにスーツを隠す目的で裸になった為にゲイ疑惑が沸騰してしまい、それをきっかけに学校一の美少女のケイティ(フォンセカ)と接近する。その後も活動を続る彼は、やがて動画をYouTubeにアップされて話題を呼び、“キック・アス”の名で一躍有名になるが……。
Good!
・ ヒーローに憧れを抱く高校生が、コスチュームに身を包み、悪者退治をするコメディー、…では終わらないのである。
・ 一見B級だが、中身は超A級。そしてイギリス人監督なので、ハリウッド映画ではなかなか見かけられない毒もある。密度の高い物語で、笑えて、泣けて、熱くなる、そんな映画です。ヒーローたちの純粋さにも心が打たれました。
・ 脚本の出来が良い。コスチュームヒーローが四人登場させつつ、全ての人物の全ての話に意味を持たせている。前半あえて遅いテンポで進み、後半一気に加速させる。音楽とのシンクロも完璧だ。
・ なんと言ってもヒットガール! 彼女が登場してから映画の空気がゴロっと変わってしまった。軽妙な雰囲気につつまれながらも、堂々たるドラマとアクションはすばらしいの一言。音楽の使い方もものすごく上手い。
・ 高いエンターテイメントを表現しつつ、正義の意味に触れる。最近ありがちなスピードと痛快さを誇張した作品とは一線を画す映画だと思います。
・ パッと見、変化球映画のように見えるが、その実、直球勝負の正統派。復讐物としての王道を描いた秀作。心の底から感動した。
・ 観て絶対損しない映画だと思います! 特にアクションシーンが素晴らしい。低い身長を活かした殺陣は斬新で、えげつない。
・ 最も輝いていたのはクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガールで、その狂気的な勇姿に圧倒された。
・ 笑いも涙もアクションも狂気も描かれている快作。このような映画をサクサクっと作ってしまうアメリカ映画の底力をいやがおうにも感じさせられます。
・ ニコラス・ケイジがビッグ・ダディを軽快に演じており、映画をしっかりと支えている。13歳のクロエ・グレース・モレッツも目を引いた。彼女の唇は必見。
原作 CD フィギュア ステッカー
No good
・ 誰もが面白いと思うわけではないと思う。コメディでもないから、笑いの量はそこそこ。痛快さを楽しむのがよい。
・ 最近よくみる、血と暴力で脳を刺激するタイプのアメコミものだと気づいてから、気持ちがスーっと冷めてしまい、ご都合主義や非現実的なシーンを眺めるにつれウンザリしてしまいました。
・ 主要な場面に少女が人を殺すシーンを持ってきた所が引っかかる。大人がやるからいいのでは? 面白いけど入り込めない、私にとってはそんな作品でした。
・ もっとキック・アスとレッド・ミストの関係性を深く掘り下げたほうが物語として豊かになるような気がしました。
・ 子供が人を殺すのはよくないですね。それを賞賛することも。これからこんな映画が続くと思うとなんだか寂しい。
・ 物語のなかにひとつの復讐劇が含まれているのだが、報復にしては激し過ぎると思ったのは私だけだろうか?
・ デイブ君はなぜあそこまで……。他の人物がしっかり戦う動機を持っていただけに、デイブ君の動機の弱さが残念極まりない。
・ TVゲーム的な殺戮劇を映画でやる必要があるのでしょうか。たとえ二番煎じだったとしても、マンガやゲームからヒントを得、それを映画化すれば評価される。昔は小説や映画からヒントを得てゲームが作られていましたが、今はそれが逆に……
・ もっと笑える作品かと思っていました。期待しすぎるのもよくありませんね。
・ 少女がどんどん大人を惨殺していき、少々過激かな?と思える場面が多々あります。この手の映画としては血みどろと言ってよい位の内容。
【関連作品】 『スターダスト』 (マシュー・ヴォーン監督、マーク・ストロング出演) 『レイヤー・ケーキ』 (マシュー・ヴォーン監督) 『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』 (アーロン・ジョンソン主演) 『幻影師アイゼンハイム』 (アーロン・ジョンソン出演) 『ヒックとドラゴン』 (クリストファー・ミンツ=プラッセ出演) 『スーパーバッド 童貞ウォーズ』 (クリストファー・ミンツ=プラッセ出演) 『(500)日のサマー』 (クロエ・グレース・モレッツ出演) 『アイズ』 (クロエ・グレース・モレッツ出演) 『悪魔の棲む家』2005年 (クロエ・グレース・モレッツ出演) 『ATOM』 (ニコラス・ケイジ声) 『ウィッカーマン』2006年 (ニコラス・ケイジ主演) 『アダプテーション』 (ニコラス・ケイジ主演) 『コレリ大尉のマンドリン』 (ニコラス・ケイジ主演) 『クリスマス・キャロル』2001年 (ニコラス・ケイジ声) 『フェイス/オフ』 (ニコラス・ケイジ主演) 『コン・エアー』 (ニコラス・ケイジ主演) 『リービング・ラスベガス』 (ニコラス・ケイジ主演) 『あなたに降る夢』 (ニコラス・ケイジ主演) 『月の輝く夜に』 (ニコラス・ケイジ出演) 『シャーロック・ホームズ 』 (マーク・ストロング出演) 『ヴィクトリア女王 世紀の愛』 (マーク・ストロング出演) 『オリバー・ツイスト』 (マーク・ストロング出演)
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テーマ:映画レビュー - ジャンル:映画