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『おくりびと』 映画レビュー
『 おくりびと 』 (2008)

 
監  督 :滝田洋二郎
キャスト :本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史、
杉本哲太、峰岸徹、山田辰夫、石田太郎
 遺体を清め棺に納める「納棺師」という職業を通し、様々な死を通して人生をみつめるヒューマンドラマ。『壬生義士伝』の滝田洋二郎が監督、久石譲が音楽を担当。第81回アカデミー賞で日本映画史上初の外国語映画賞を受賞、モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞した。
 職を失い納棺師となった元チェリストの大悟(本木)は、妻の美香(広末)と共に山形へと帰郷。「旅のお手伝い」という求人広告を見て面接へ向かうが、それは「旅立ち」を手伝う「納棺師」という仕事だった。
おくりびと                                  
 

Good!

人の死を描くというより、死を見送る人々の十人十色の心を描いているのがとても興味深い。ドキュメンタリー風でありながらも次第に主人公がストーリーの中心になっていく展開は秀逸。

本木雅弘演じる主人公の演技が圧巻。「納棺師」としての彼の所作は、指先までまさに完璧。美学の境地にまで達している。

一見すると、ただ故人を送り出す役割を担うだけの「おくりびと」。しかしその仕事の本質は、残された遺族に過去を偲ばせ、明日への希望を抱かせる、その心のケアにあるのだと思う。

慈しむような納棺の手つきの描写に魅入りました。こんな風に故人が大切に扱われ送られるなら、きっと遺された人たちの痛みも和らぐに違いないと思います。

メインである本木雅弘と山崎努はもちろん、脇役である峰岸徹の演技が素晴らしい。苦難に耐えて生きてきた人生を思わせる表情、岩のように大きな体躯、節くれ立った太い指……セリフはないのに雄弁に経験を語る芝居が見事。

日本の四季の美しさがさりげなく背景に組み込まれており、実に繊細な作品。この種の職業への日本人の偏見も、ごく自然に表現されている。日本文化を見事に描いた名作。

俳優・監督・スタッフ……関わった全ての人が丁寧に愛情を注いで作った作品であることがよく伝わる。できれば部屋を閉め切り、静謐な空間でじっくりと堪能してもらいたい。そしてできれば大切な人と、この映画について語り合って欲しい。

死を扱っている映画なので、重い気分になることを覚悟していたのですが、鑑賞後はとても爽やかな気分になれました。死とは決して特別なものではないことを考えさせられます。

映画館で鑑賞しましたが、自分を含め年配の方も隠すことなく泣いていました。この映画で、納棺師志望の人が増えるような気がしないでもない(笑)。

死と暴力がエンターテイメントとして溢れているハリウッド映画に比べ、ここに描かれている死はごくささやかで、そして美しい。生を損なったり貶めたりしない死。「私もこんな人に送られたい」……心からそう思える映画です。


     DVD          DVD           CD          書籍


No good

「納棺士」という特殊な職業を題材にしつつ、意外にもコメデイ仕立ての人情物。確かに結構笑わせるシーンもあり、音楽や映像も美しいが、アカデミ-賞を取るほどの作品だとは思えませんでした。

広末涼子がミスキャスト。もっと落ち着いた母性を出せる女優さんがやっていれば、もう少し感情移入できたと思う。

確かに泣けるのだが、それは近しい者を亡くした人へのもらい泣きであって、映画に感動したのかと言うと微妙なところ。本木さんは「納棺士」としての所作は見事だったが……彼はコミカルな演技が苦手なのかな?

「死」や「別れ」をテーマとしているのだから、泣けるのは当たり前。全体的な雰囲気は悪くないが、脚本がそれを台無しにしているように感じる。「けがらわしい!」なんて台詞、咄嗟の言葉で出るものだろうか。

どこにスポットを当てたかったのか、いまいち判然としない作品だった。的が絞れておらず、映画として上手く成立していないのでは?

奥さんのキャラクターがあまりにもお粗末。最初は尽くす→旦那の職業が嫌で実家に帰る→子供ができたから再び旦那のもとへ→旦那の職種に誇りをもつ。ご都合主義過ぎてシラケてしまった。

ストーリーとしては、定番中の定番。一人一人の描写が浅く、お決まりの登場人物ばかり。粗が多く、不自然な点が多い展開。もうこの手の映画は飽きました。アカデミー賞はこの映画の何処を評価したのでしょうか。

落ち着いた映画といえば聞こえはいいが、いささか物語を牽引していくエネルギーに欠けている。説明的すぎるアップや、くどい演出も鼻につく。

個人的に葬儀というものは、ゆっくりと悲しみに浸る暇など殆どない。大わらわでクタクタの喪主、やけにビジネスライクな葬儀屋さん、親族たちの夜通しドンチャン騒ぎなど、目眩のする疲労行事という印象が強い。映画に現実を求めても仕方ないのだろうが、綺麗事ばかりフィーチャーしている気がしてならなかった。

いい映画である。が、本木雅弘の発案で始まり、彼が実質的なプロデューサーを務めたからこそ実現した作品でもある。本来その仕事はプロデューサーが行うもの。映画会社のサラリーマン・プロデューサーは何をやっているのだろうか。


【関連作品】
『釣りキチ三平』 (滝田洋二郎監督)
『壬生義士伝』 (滝田洋二郎監督)
『陰陽師』 (滝田洋二郎監督)
『お受験 OJUKEN』 (滝田洋二郎監督)
『病院へ行こう』 (滝田洋二郎監督)
『シコふんじゃった。』 (本木雅弘主演)
『ファンシィダンス』 (本木雅弘主演)
『鉄道員(ぽっぽや)』 (広末涼子出演)
『世界の中心で、愛をさけぶ』 (山崎努出演)
『マルサの女』 (山崎努出演)
『お葬式』 (山崎努主演)
『赤ひげ』 (山崎努出演)
『天国と地獄』 (山崎努出演)
『ディア・ドクター』 (余貴美子出演)
『ホテル・ハイビスカス』 (余貴美子出演)
『崖の上のポニョ』 (吉行和子声)
『菊次郎の夏』 (吉行和子出演)



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